ヘルニアの診断は、機械を使わずに行う触診や視診などによる他覚所見(理学的所見)の他、さまざまな専門の機械を使った画像診断によって行います。
画像診断は主に、エックス線(レントゲン)、CT、MRI等ですが、中でもヘルニア診断に欠かせないのがMRI検査です。
…というワケで、このページではそんな「MRI検査」についてご紹介します。
そもそもMRIとは?受けるにあたっての注意点など。
MRI検査とは?
MRIとは、「磁気共鳴画像診断」検査のこと。
その名の通り、磁場を利用して体内の様子を画像化するもので、解剖学的、質的診断にきわめて有効な検査です。
エックス線を体に当て透過光を画像化するレントゲン撮影と違い、骨以外の様子がよくわかるため、ヘルニアの診断には欠かせません。
実際私もこの検査のおかげで正しい病名がわかりました。(レントゲン検査だけでは「ただの寝違えだねぇ」と自宅に帰されかけ…たのですが、必死で痛みを訴えたためMRIを受け→即時別病院へ入院。危なかった…!)
ちなみに、わたしが入院した病院では、ドイツのSIEMENS社製の高性能MRI装置を使っていて、他の病院で受けた時よりも半分ほどの時間(頸椎ヘルニアの診断で15分)で済むほど高速で、しかも、高精密な画像診断でした。
ちなみにこちらが、実際の私の頚椎のMRIです。めっちゃ出っ張ってますね…。
MRI検査 受ける時の準備と注意点
持ち込み禁止物
MRIは前述の通り、磁場を利用した画像診断のため、磁性体である金属類を身に着けての検査は出来ません。
例えば…
■ファスナーなどの金具がついた服、下着
■ヘアピン、イヤリング&ピアスなどのアクセサリー類
■ベルト、眼鏡、腕時計
■カイロ、ピップエレキバン
■金属入りのメイクアップ用品
■金属の歯の詰め物
…など、見逃しがちなので注意しましょう。
また、
■美容整形の金リフト
■まゆの刺青
なんかもNGリストに入っていました。こちらに関しては美容施術した病院、MRIを受ける病院、いずれにも相談してみてください。
異なるブランド?機械での診断
ちなみに、異なる機械(別の病院など)での診断は、画質もまた異なるために、比較しての正確な診断は難しいそうです。
わたしも、1回目のMRと2回目のMRを別の病院で受けたため、2回目の先生の診断は、「回復傾向にあるように見えるね、違う機械だからハッキリ言えないけど、悪化してないことは確か…」くらいの感じでした。
1回あたり数千円ほどかかる検査なので、適切なタイミングで受けたいですね。